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二十歳にして重きをなすのに意志、三十歳にして機知、四十歳にして判断。

フランクリン

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SF 武器製造業者

武器製造業者

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはA.E.ヴァン・ヴォークト武器製造業者 (創元SF文庫)です。

本作は1967年に東京創元社より発行された「イシャー」シリーズの第二巻となる作品です、が・・・第一作である「イシャーの武器店」よりも、こちらの「武器製造業者」の方が先に書かれた作品である。とちょっとややこしいことになっていますが、これは作中の時間軸をもとに、歴史の古い順に東京創元社が発行したことによるもので、私としてはどっちから読んでいったらよいのかを悩ませることになりました。

また、本の内容についての感想ではなく、本の裏表紙の紹介文のいい加減さにはちょっと疑問符がついてしまいますが、内容は文句無しの面白さです。

あまり書くとネタバレになってしまいそうですが、主人公のヘドロックは「不死人」いわゆる不老不死の能力を獲得した人物として、地球上の様々な時代に現れて、いくつもの肩書きを通じてその歴史に痕跡を残しているのですが、こうした設定はどうしても自分がその「不死人」だったら、と想像してしまいますね。

ヘドロックは、気の遠くなるような年月を生きた経験、知識によって、既に私利、私欲といった物を捨てて、人類全体の未来についてを考える存在となっているようですが、もし私が何千年も生きるようになってしまったら。まず、自分は誰から生れたのか、自分の兄弟は?どんな風に生きてきたのか?といったことを覚えておくのが大変だろうなぁというのをまず最初に思い浮かべてしまいます。

たかだか30年ほどを生きてきて、これまでの人生の様々な瞬間をどうやって過ごしたか?という記憶も、鮮明なものもあれば、薄れてしまっているものも有る中で、1000年単位の時の流れと言うものは、想像することもできません。
実際に今から1000年前となると、1192(いい国)作ろう鎌倉幕府、の時代よりも前になってしまいますが、そんな頃と、この2011年の現代の共通点なんてほとんど無いわけで、1000年あれば人間も30世代は経ってしまってますから、当然知っている人達は総入れ替えとなっている・・・

そんなことを考えているとなんだか楽しくなっていしまいますが、実際には経験できない体験を想像する助けになるのがSF小説の面白さですね。


武器製造業者 (創元SF文庫)武器製造業者 (創元SF文庫)
(1995/01)
A.E.ヴァン・ヴォークト、沼沢 洽治 他

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[ 2011/03/05 23:35 ] 小説 SF小説 | TB(1) | CM(0)

クルマはかくして作られる

クルマはかくして作られる

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは福野礼一郎、クルマはかくして作られる(別冊CG)です。

本書は、自動車評論家である、福野礼一郎氏が「CAR GRAPHIC」誌上で1998年10月号~2000年10月号にかけて連載した「福野礼一郎のモノ作りの現場 クルマはかくして作られる」を一冊にまとめ二玄社によって発行された、メカフェチ・自動車フェチにはたまらない一冊となっています。

本書の中ではセンチュリーを生産する関東自動車工業株式会社に始まり、様々な自動車部品メーカーを訪問、徹底取材し、我々のような一般人が目にする機会のあまり無い自動車部品、及び、自動車の生産の現場を伝えてくれるのですが、そこはさすが福野礼一郎、というように自動車そのものと、その生産に携わる日本の自動車産業に対して、非常に細かく、鋭く捉えていますので、読み終えたあとは自分がいっぱしの自動車産業オタクになってしまったかのような充実感を得ることができます。

特に私が興味深く読んだのは「製鉄所」の頁ですが、新日本製鐵株式会社の名古屋製鐵所を取材した、著者の言葉を借りると
「クルマが真に必要としているのは偽りの甘い囁きなんかより強度と延性と靭性と硬度、最適引張り強度と最適弾性係数だ。必要なのは鉄である。もちろんクルマは昔から鉄で作られてきたが、物理の道理は今後も安く強くしなやかで高性能な機械構造体とは鉄で作られていなければならないと明確に諭している」
そうなのですが、本書が発行された2000年から10年が過ぎ、自動車のボディにはアウディの得意とするアルミスペースフレーム構造や、マクラーレンから発売されるMP-4 12CのようにCFRP(カーボンファイバー)を用いてモノコックを作成していくといった新技術がどんどん進出しているのも事実です。

まあ、それらの新素材、新技術が大衆車の世界におりてくるのは何世代もあとの話だと思いますし、なんと言っても鉄は産業のコメと言われるほどの工業国の命でありながら、日本にいると素晴らしい鉄が当たり前に使われているので感謝の気持ちを忘れてしまいそうですが、いまだに世界の最先端をひた走る日本の製鐵技術を生み出した先人の努力と、その結果生れてくる高品質な鉄によって支えられている日本の工業製品にもっと誇りを持っていきたいものです。


クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG)クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG)
(2001/04)
福野 礼一郎

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[ 2011/02/28 19:35 ] 一般書籍 専門書 | TB(1) | CM(0)

SF 惑星カレスの魔女

惑星カレスの魔女

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジェイムズ・H. シュミッツ惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)です。

この作品は1966年にジェイムズ・H. シュミッツの手によって書かれ、ヒューゴー賞候補になったものを1996年に創元社が発行した物ですが、創元社による発行以前にも新潮社から発行されていた、非常に息の長い作品といえます。
本書は、表紙を宮崎駿が描いていることから、宮崎駿ファンの方の中にもこの作品を手にとったことのある方も多いのではないかと思います。私も、この作品を手に取ったのは表紙の影響によるものでしたので、この表紙で作品を発行したことは戦略的には成功しているのではないでしょうか?

しかし、表紙が魅力的でも内容がつまらなかったら・・・と言う心配は本書においては全く必要ありません、宮崎駿が表紙を提供する時点でも面白さが保障されたようなものですが、非常に面白いSF冒険活劇となっています。まず、本書に登場する、「魔女」という存在は、色っぽいけど危険な女性を比喩するものではなく、ミリタリーSF小説などではなかなかお目にかかることのできない、いわゆる「魔女っ子」である点が私にとっては非常に新鮮で(1966年の作品に新鮮味を感じられるのがSFの面白いところですね)彼女達の生き生きした描写を追っているうちにあっという間にラストへたどり着いてしまう、非常にテンポの速い作品です。

また、登場人物というか、登場思念体とでも呼ぶのか、ヴァッチという存在が物語の進行にも非常に強く関わってきますが、その印象はまるで、スタートレックの「Q」そのものとも思えるようなもので、案外、この作品がスタートレックに与えた影響も大きいのでは?などといってしまうと、全国のトレッキーの皆さんに怒られてしまいそうですが、非常にいいキャラクターですね。

硬派なSFの合間にちょっと息抜きできる非常にお勧めの一冊です。


惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)
(1996/11)
ジェイムズ・H. シュミッツ

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[ 2011/02/27 22:54 ] 小説 SF小説 | TB(1) | CM(0)
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ノエル・ギャラード

Author:ノエル・ギャラード
197X年生まれ

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