
こんばんは、ノエル・ギャラードです。
今夜紹介するのはシンコー・ミュージックMOOK STYLE Series1
ジョン・フルシアンテ・スタイルです。
洋楽好きな方には説明不要な、元、レッチリことレッド・ホット・チリペッパーズ(RHCP)のギタリスト、ジョン・フルシアンテです。
趣味でギターを弾いている私にとってはNIRVANAのカート・コバーンと、このジョン・フルシアンテの二人がギターゴッドと呼べるような存在になるのですが、カート・コバーンが既にこの世を去り、また、カート・コバーンの魅力はそのギターのテクニックというよりは、楽曲の破壊的な美しさと、カートの魂を搾り取るかのように歌う彼の姿そのものだったのに対して、もう一人のギターゴッド、ジョン・フルシアンテはまさにギターのテクニック、楽曲の美しさ、そしてフェンダーの62年製ストラトキャスターを弾く彼の姿そのものが神々しさすら感じさせる存在です。
残念なことに2009年の12月にレッド・ホット・チリペッパーズを脱退し、現在はジョン・フルシアンテとして、ソロ活動を主体としています。
彼も、カート・コバーンと同じく、ドラッグに溺れた時期を経験し、一時はバンドから脱退した上に、廃人のようになっていたようですが、アルバム「カリフォルニケイション」発表の頃にレッド・ホット・チリペッパーズへ復帰して「枯れたギター」ともいわれるような独特の音色と、これまで以上に美しいメロディを聴かせてくれる超絶ギタリストとなって帰って来たときは本当に涙が出るような思いでした。
私は基本的に何事も形から入るタイプの人間なのですが、現在使用しているフェンダーのジャガーやギブソンのレスポールの他にもう1本、絶対に所有したいギターとして挙げるとしたら、彼、ジョン・フルシアンテの使用する、フェンダーのストラトキャスターは外せません。
という私はいまだにストラトキャスターを持っていないのですが、その理由はいたって簡単で、私がジョン・フルシアンテの作った曲をまともに一曲も弾けないために、どうにも気後れしてしまうのです。
NIRVANAであれば、曲の破壊的な雰囲気を再現するのは無理としても、「Abouto A Girl」のように、曲の作りとしてはさほど難易度の高いものでは無いものも多く、フェンダーのジャガーを使って、カート・コバーンに浸ることが出来ますし、ギブソンのレスポールもカリフォルニアのパンクバンド、BAD RELIJONのギタリストであるブライアン・ベイカーになりきってかき鳴らす事も可能です。
しかしながら、ジョン・フルシアンテの曲にいたっては、さすがにジョン自身がギター中毒とも言えるような練習の虫であり、18歳までの数年間は毎日、起きている間中、ずっとギターを弾き、あのフランク・ザッパのオーディションで、ザッパの目に留まるほどのテクニックを持ったギタリストですので、彼の曲を弾くことが出来るのはいつになることか・・・という状態なので、年間で1000時間を名曲「カリフォルニケイション」の練習に費やし、満足に弾くことが出来るようになった暁には、楽器屋で
「ストラトキャスターを試奏したいのですが」
と「カリフォルニケイション」を弾ききってやるぜ、とささやかな野望に燃えています。
そんな訳で今は、まだ手に入れることの出来ないストラトキャスターを中心に、どうやったらジョンの音を再現できるのか?とテクも無いくせにこういった本を読んでは思いを馳せているわけです。
ジョン・フルシアンテはギターの上手さもすごいのですが、エフェクターの使用量が半端じゃないことでも有名なので、ジョンと同じエフェクターをそろえるのには、いったいいくらかかるのでしょうか?
とにもかくにもジョン・フルシアンテをコピーしたい!という方にも、単純にジョン・フルシアンテが好きだ!という方にもお勧めの一冊ですが、ジョン・フルシアンテをコピーしたい!という人は練習も忘れずに・・・