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ノエル曹長のお勧めこの一冊☆ベストセラーから掘り出し物まで☆ TOP  >  SF小説

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SF 武器製造業者

武器製造業者

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはA.E.ヴァン・ヴォークト武器製造業者 (創元SF文庫)です。

本作は1967年に東京創元社より発行された「イシャー」シリーズの第二巻となる作品です、が・・・第一作である「イシャーの武器店」よりも、こちらの「武器製造業者」の方が先に書かれた作品である。とちょっとややこしいことになっていますが、これは作中の時間軸をもとに、歴史の古い順に東京創元社が発行したことによるもので、私としてはどっちから読んでいったらよいのかを悩ませることになりました。

また、本の内容についての感想ではなく、本の裏表紙の紹介文のいい加減さにはちょっと疑問符がついてしまいますが、内容は文句無しの面白さです。

あまり書くとネタバレになってしまいそうですが、主人公のヘドロックは「不死人」いわゆる不老不死の能力を獲得した人物として、地球上の様々な時代に現れて、いくつもの肩書きを通じてその歴史に痕跡を残しているのですが、こうした設定はどうしても自分がその「不死人」だったら、と想像してしまいますね。

ヘドロックは、気の遠くなるような年月を生きた経験、知識によって、既に私利、私欲といった物を捨てて、人類全体の未来についてを考える存在となっているようですが、もし私が何千年も生きるようになってしまったら。まず、自分は誰から生れたのか、自分の兄弟は?どんな風に生きてきたのか?といったことを覚えておくのが大変だろうなぁというのをまず最初に思い浮かべてしまいます。

たかだか30年ほどを生きてきて、これまでの人生の様々な瞬間をどうやって過ごしたか?という記憶も、鮮明なものもあれば、薄れてしまっているものも有る中で、1000年単位の時の流れと言うものは、想像することもできません。
実際に今から1000年前となると、1192(いい国)作ろう鎌倉幕府、の時代よりも前になってしまいますが、そんな頃と、この2011年の現代の共通点なんてほとんど無いわけで、1000年あれば人間も30世代は経ってしまってますから、当然知っている人達は総入れ替えとなっている・・・

そんなことを考えているとなんだか楽しくなっていしまいますが、実際には経験できない体験を想像する助けになるのがSF小説の面白さですね。


武器製造業者 (創元SF文庫)武器製造業者 (創元SF文庫)
(1995/01)
A.E.ヴァン・ヴォークト、沼沢 洽治 他

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[ 2011/03/05 23:35 ] 小説 SF小説 | TB(1) | CM(0)

SF 惑星カレスの魔女

惑星カレスの魔女

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジェイムズ・H. シュミッツ惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)です。

この作品は1966年にジェイムズ・H. シュミッツの手によって書かれ、ヒューゴー賞候補になったものを1996年に創元社が発行した物ですが、創元社による発行以前にも新潮社から発行されていた、非常に息の長い作品といえます。
本書は、表紙を宮崎駿が描いていることから、宮崎駿ファンの方の中にもこの作品を手にとったことのある方も多いのではないかと思います。私も、この作品を手に取ったのは表紙の影響によるものでしたので、この表紙で作品を発行したことは戦略的には成功しているのではないでしょうか?

しかし、表紙が魅力的でも内容がつまらなかったら・・・と言う心配は本書においては全く必要ありません、宮崎駿が表紙を提供する時点でも面白さが保障されたようなものですが、非常に面白いSF冒険活劇となっています。まず、本書に登場する、「魔女」という存在は、色っぽいけど危険な女性を比喩するものではなく、ミリタリーSF小説などではなかなかお目にかかることのできない、いわゆる「魔女っ子」である点が私にとっては非常に新鮮で(1966年の作品に新鮮味を感じられるのがSFの面白いところですね)彼女達の生き生きした描写を追っているうちにあっという間にラストへたどり着いてしまう、非常にテンポの速い作品です。

また、登場人物というか、登場思念体とでも呼ぶのか、ヴァッチという存在が物語の進行にも非常に強く関わってきますが、その印象はまるで、スタートレックの「Q」そのものとも思えるようなもので、案外、この作品がスタートレックに与えた影響も大きいのでは?などといってしまうと、全国のトレッキーの皆さんに怒られてしまいそうですが、非常にいいキャラクターですね。

硬派なSFの合間にちょっと息抜きできる非常にお勧めの一冊です。


惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)
(1996/11)
ジェイムズ・H. シュミッツ

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[ 2011/02/27 22:54 ] 小説 SF小説 | TB(1) | CM(0)

SF 共和国の戦士2 星間大戦勃発

共和国の戦士2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはスティーヴン・L・ケント共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はスティーヴン・L・ケントの「共和国の戦士」シリーズの第二巻として2011年2月に早川書房から発行された作品なのですが、この第二巻を読んだ感想としては、「やられた」というところでしょうか。
実は、が昨年の5月に第一巻共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)が発売されたときにも一巻読みきりのSF小説だと思い「気軽に読めそうなボリュームだな」と何の予備知識も無く手にとって、最後まで読んでシリーズ物である事を知ったときにも同じように、「やられた」という感想を持ったのです。

ここでいう「やられた」というのは決して、面白くなかった、というのではなく、むしろ、面白い作品だけに続編が待ち遠しくなってしまう。といった意味の「やられた」なのですが。この第二巻ではラストシーンが、主人公のハリスとレイ・フリーマンが、惑星デルファイを出て再び宇宙に戻ろうと決意するシーンとなるのですが、そこでこの「共和国の戦士」シリーズは完結したのだと思い込んだのですが・・・

今回は訳者あとがきでのこの続きは次巻で!の一文に「やられた」と言わされましたね、まあ、確かにラストシーンで二人は再び宇宙へ出る、と言っている訳ですから続きがあっても全然おかしくないのですが、本作のサブタイトルである「星間大戦勃発」のとおり、この「共和国の戦士」シリーズ第二巻では共和国と反目する国家連合、また、反共和国主義者アトキンズ派の三つ巴の戦争が勃発しているのですが、あまりにスケールの大きな戦争になっていますので、この二巻の終わり方を見たときに「この二人がどうなったかはあなたのご想像にお任せします」的な感じかな?と勝手に思い込んでいましたので、あとがきでのこの続きは次巻で!の一文にはたしかにやられましたが、まだこのシリーズを読めるんだという楽しみが生れたのも事実ですね。

果たしてこの「共和国の戦士」シリーズの終着駅がどこになるのかは分かりませんが、星間大戦の終結までを描くことになるのであればもうしばらくは続編を楽しみにすることが出来そうです。

しかし・・・次巻はいつ出るのでしょうか、待ち遠しいですね。


共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/02/05)
スティーヴン・L. ケント

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[ 2011/02/20 23:57 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(4) ポリスーン・ウォー

地球戦線4

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第四作目として早川書房より発行されたものです、この四巻をもって、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部が完結します。

正直、このシリーズが2010年10月以降、毎月刊行とのことでしたので、発売を毎月楽しみにしていたのですが、四巻の発売日が決まったときに表紙の画像をみて
「なんじゃこりゃ~」と思ったのは私だけではないでしょう。
キングギドラが表紙のミリタリーSFって・・・

まあ、シリーズの第一部、「大戦前夜」にもこのキングギドラ、もといドラゴンは登場していますので、今まで読み進めた方でしたら、
「ああ、これがあれか」
くらいに思うくらいかもしれませんが、私としてはこの四巻の主役は、ようやく戦場であるワシントンに到着した主人公、マイケル・オニールの率いるコンバット・スーツ部隊だと思っていますので、この巻の表紙も是非コンバット・スーツ部隊をメインに描いて欲しかったと思います。

コンバット・スーツ部隊は、「大戦前夜」下巻の表紙になっていますから、同シリーズで同じキャラクターを表紙に使いたくないというハヤカワ文庫の考えも理解できますが、このキングギドラはちょっと無いなぁと言うのが最初の印象です。しかし、内容はやはり、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部を締めくくるものですから、大変にインパクトのある戦闘シーンの描写となっていますね。

※ネタバレ注意

この四巻での印象深い登場人物の中に「エルガース」という第591歩兵連隊所属の狙撃兵が登場するのですが、ん?どこかで聞いたような名前の狙撃兵ですね、しかもバレット社の50口径のライフルを持っている・・・たしか、「大戦前夜」に登場した女性スナイパーの、エルズワージー三等軍曹が装備していたのも50口径狙撃ライフル「テネシー5=0」とありましたが、このテネシーって要するにバレット社のことですから、これはひょっとすると「エルガース」と「エルズワージー」にはなにか関係があるのかも知れませんね。

また、今後の展開では、バージニア州の高校生トム・サンデー・ジュニアと主人公、マイケル・オニールが何らかの接触をしそうな描写もあり、第三部以降も非常に期待できそうです。

地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/01)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/29 22:47 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(3) ポリスーン・ウォー

地球戦線3

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第三作目として早川書房より発行されたものです。

まず、この巻では地球を舞台としたポリースン軍、と地球人の戦闘が激化する様子が描かれているのですが、主人公であるマイケル・オニールの率いるコンバット・スーツ部隊は戦場に到着しておらず、また何者かの妨害工作によって、米軍の通信網を初めとして様々な混乱が起きており、戦略、戦術の実行が困難な状況で地球人にとっては非常に不利な状況で戦闘が始っているために、大変にスリリングな展開となっております。

また、コンバット・スーツ部隊は戦場となる首都ワシントンに向かって移動中であるものの、部隊の規模を考えるととても全ての戦域に配備できるようなものではありません。バージニア州での戦闘は主に通常兵器を改良した米軍主導の戦術で迎え撃つことになるのですが、現在の米軍の装備は基本的に地球人を想定して作られていますので、どのように異星人を相手にしていくのか?といった点で、「スタートレック」や「宇宙の戦士」のように技術の十分に進歩した「未来の地球」では無く、「現代の地球」が舞台となっている醍醐味の味わえる内容となっています。

特に、バージニア州での戦闘は工兵部隊や迫撃砲部隊の活躍がクローズアップされているために、現実の戦争のシーンの中に異星人が襲来したらこんな感じだろうか?と想像力を働かせながら読んでことになるのですが、その辺りには著者の従軍経験が活かされているのだろうと思われるリアリティのある(私は従軍経験がないのであくまでリアルっぽく感じているに過ぎないのですが)場面が随所に出ていますので、ミリタリー小説好きにもお勧めです。

ただ、表紙は、バージニア州の高校生トム・サンデー・ジュニアとウェンディだと思いますが、2巻の内容では確かトム・サンデー・ジュニアってコンピューターオタクぽく描写されていたような気がしますが、ちょっとイケメンすぎると思うのは気のせいでしょうか?

次の巻で、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部は最終巻となるのですが、圧倒的な数で押し寄せるポリースン軍をどうやって食い止めるのか?非常に楽しみです。

地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/12)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/28 23:43 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(2) ポリスーン・ウォー

地球戦線2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴー地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第二作目として早川書房より発行されたものです。

まず、この表紙のイラストの異星人が、「ポスリーン・ウォーシリーズ」における侵略者である、ポリスーン人というわけですが、4本足のケンタウルスのような、と表現されるそのままの姿な訳ですが、やはりこういったSF小説では様々な異星人がどういった姿で、どのような習性を持っているのか?という事はシリーズを印象付ける大きな要素だと思います。

彼らポスリーンに対しての印象ですが、なぜ、他の惑星へ進出することが可能なほどに技術が進歩しているにも関わらず、個々の兵隊の知能レベルがそれほど高くないのか?また、その戦略、戦術、共に歩兵部隊の力押し程度の戦術しかないのか?など様々な疑問を感じてしまいます。
まあ、このシリーズは長くなることが分かっていますし、様々な複線も張られているようなので、彼らの習性にも何らかの仕掛けが隠されていそうですし、彼らの中の高級将校にあたるような大隊長(ウルトンダイ)と呼ばれる上級戦闘師の語る「道」とはなんなのか?といった彼らの習性についてはもう少しシリーズを読み進めていく必要がありそうです。

今回の舞台はもちろん地球となるのですが、主人公マイケル・オニールは妻であり、フリゲート艦の副長となって宇宙へ赴任の決まった、マイケルの妻シャロン・オニール、そして長女のカリーとフロリダでバカンスを楽しむ様子が書かれています。
もっとも、バカンスと言っても戦時中の物資の乏しい状態でサバイバル要素の強いものではあるのですが、これまでに八面六臂の活躍を見せてきたマイケル・オニールのプライベートな面を見ることが出来て、シリーズの中で一瞬、緊張をほぐすことの出来るシーンになっています。

後半は、特殊部隊員であるモソビッチ達の教育を受けたバージニア市民軍達や工兵隊の活躍が描かれていますが「アメリカ国内が史上初めて戦場と化す」といったこのシリーズの副次的なテーマについてが前面に出ており、まさにアメリカ人が一体となって敵に立ち向かう、といったいかにもアメリカ人が好みそうな演出となっています。
アメリカ人で無い私が読んでも情景が伝わってくるのですから、本場のアメリカ人たちに人気が出るのも分かるような気がしますね。

この巻から、ポリスーンとの地球での戦闘は一気に激化していくことになりますので、おいていかれないようにしないといけませんね。

地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/11)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/27 23:40 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(1) ポリスーン・ウォー

地球戦線1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴーの地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第一作目として早川書房より発行されたものです。

シリーズの第一作にあたる「大戦前夜」では主人公マイケル・オニールの考案したコンバット・スーツを装備したコンバットスーツ部隊の惑星ディエス4での活躍、また惑星バーウォン5へ潜入した、モソビッチ達、特殊部隊員の活躍に重点が置かれていましたが、この「地球戦線」ではいよいよ、地球が戦場となっていきます。
ということで、この地球戦線のでは、原作の二巻に当たる内容を文庫本4冊に分けて、地球を戦場に、どうやってポリスーンの軍隊を迎え撃つのか?という準備段階から、激しい戦闘へとストーリーが展開していきます。

この「地球戦線」ではマイクの父「老オニール」とマイクの娘「カリー」にもスポットが当てられることになりますが、この展開はちょっと無理があるんじゃないの?と思うのは私が平和ボケした日本人だからでしょうか?

本作はもちろんエンターテイメント性の高いミリタリーSF小説ですので、8歳の女の子が素晴らしく優秀であっても「まあフィクションだから」と笑っていられますが、戦場では私は完全にこの少女に殺られますね。

しかし、この地球戦線でも、「連邦」の支配階級であるダーヘル人達のなにやら怪しげな企みは明らかにはなっていませんが、良からぬことを考えていて、今後のストーリーに大きく影響してきそうなことだけは確かなようです、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、地球戦線も目が離せないですね。

地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/10)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/26 18:35 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 大戦前夜(下) ポリスーン・ウォー

大戦前夜2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴーの大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第一部、第二作目として早川書房より発行されたものです。

上巻で主人公であるマイケル・オニールはコンバット・スーツ部隊の技術指導担当官となり、この下巻ではポリースン軍に侵略されつつある惑星ディエス4において初めての大規模な戦闘を経験することになるのですが、コンバット・スーツという装備が、現在の地球の技術水準とは大きくかけ離れた存在であるため、非常に強力な部隊として活躍するかのように見える序盤から、作戦の成り行きで大変な窮地に追い込まれる辺りの描写が非常にスピーディーに描かれており、一気に読めてしまいそうなのですが、この作品は地球や他の惑星で同時進行している作戦行動、訓練中の部隊の様子など、スポットの当たる登場人物が入れ替わりながら進行していくために、視点を広げながら読んでいく必要があります。

上巻で、地球から惑星バーウォン5へ潜入した、モソビッチ達の安否はこの下巻の最後になってやっと判明しますのでそこは読まれる方の楽しみに取っておきますが、メインとなるマイケル・オニールの指揮するコンバット・スーツ部隊が活躍する惑星ディエス4と、地球において訓練中の第555歩兵連隊に所属する、アーネスト・パパス、同歩兵連隊のスチュアートなどの視点を交互に扱いながらストーリーが進行していきますが、上巻にも負けない個性的な登場人物が活躍する下巻を読み終えて、4巻ある原作のうち、この大戦前夜、上・下巻のボリュームをもってしても、まだ原作、「ポスリーン・ウォーシリーズ」で言うところの第一巻なのだと思うと、今後の展開が非常に楽しみになってしまう読み応えのありそうなシリーズになっています。

しかし、上巻で登場した偏執的な美人スナイパーのエルズワージー三等軍曹は・・・いや、そこは皆さんこのシリーズを是非読んでみてください。

大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/07/30)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/25 17:51 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 大戦前夜(上) ポリスーン・ウォー

大戦前夜1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴー大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第一部、第一作目として2000年に発表され、2010年に早川書房より発行されたものです。

このシリーズは、西暦2000年時点の現代の地球に対して、ポスリーンという非常に好戦的な異星人が侵略に来る。という情報が、同じくポスリーンに侵略を受けている他の異星人達が所属する「連邦」によって伝えられるところから始ります。
そのポスリーン達を、技術はあるが戦闘能力の低い「連邦」の異星人達の要請を受けて、宇宙の中でも好戦的な種族とされる地球人が迎え撃つ、というものになるのですが、まあそんな単純な話では終わりそうも無く、この大戦前夜という作品が「ポスリーン・ウォーシリーズ」の導入部となる作品ということもあり、「連邦」の構造や、登場する異星人達は地球人が認識する遥か以前から地球と何らかの接触をしていた、と匂わせる複線などが随所に張られていて、今後の展開が非常に楽しみな内容となっております。

また、本作は、著者がアメリカ人、特に陸軍に所属していた元軍人と言うことも影響してのことか、登場人物のほとんどがアメリカ陸軍所属であり、主人公であるマイケル・オニールにいたっては元陸軍軍曹という設定で、元軍人という、著者の経験を活かしたものとなっていて、そのあたりの描写が大変にリアリティーを感じさせてくれます。
しかもマイケル・オニールの退役後の職業はウェブデザイナーとなっているものの、SF小説に深い知識を持った人物として描かれているところなど、自身の経験を遺憾なく本作へ注ぎ込んでいる感じが伝わってきます。

主人公マイケル・オニール以外の登場人物の中では、表紙にもなっている女性スナイパーのエルズワージー三等軍曹が私のお気に入りですが、まあ、表紙のせいでもあるのでしょうが、美人だけれども偏執的で「幽霊」と呼ばれる凄腕の狙撃手として非常に存在感がありますね、偏執的な美女、凄く好みです。

「ポスリーン・ウォーシリーズ」が全4巻の長編ということもあって、マイケル・オニールやエルズワージー以外にも、多くの人物が登場しますが、やはりミリタリーSFの常として、人物の名前と所属、階級を一致させるのに少し手間取るかも知れません。しかし、このシリーズは全編通して非常にスピード感のある展開となっており、それを追ううちに各キャラクターの個性についても自然になじんでしまいますので、ミリタリーSFは初めてという方にもお勧めできる一冊となっています。

大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/07/30)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/24 19:10 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 宇宙の戦士

宇宙の戦士

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはロバート・A・ハイライン宇宙の戦士です。

本書は1959年にロバート・A・ハイラインによって発表され、1977年に早川書房から出版されたミリタリーSF小説の名作として、このジャンルが好きな皆さんは既に読まれた方が多いのではないかと思います。この作品が登場したことで、後のミリタリーSFに多大な影響を与えたことは確かであり、私もこの作品によってミリタリーSFの面白さを知ることが出来た非常に重要な一冊です。

ストーリーとしては、地球連邦軍に志願することとなった主人公ジョニーの成長の物語であると共に当時の米ソの対立や冷戦、核の脅威を背景にした描写が強く描かれた作品となっております。

地球人が宇宙に殖民するほどの未来の話として、過去を振り返る形でマルクス主義、共産主義を否定していたり、当時の米国での少年犯罪についてを考察したりと、過去を振り返る形式で現在を批判するといった手法が作品のあちこちで見られる辺りがただの娯楽小説ではなく、非常に読み応えのある作品となっています。

もちろん娯楽作品としても第一級の面白さを備えており、特に今から50年以上前に発表された作品としては革新的な装備である「パワードスーツ」が作品の主装備となっているあたりがハイラインの類まれなる先見性を示しており、また、当時の絶対的な破壊兵器であったはずの原水爆をも、戦術核として個人携帯できるサイズの物を登場させてしまう辺りが著者の想像力の物凄さを感じさせてくれます、非常に見所の多い作品ですが、SF小説、特にミリタリーSFの好きな方で、まだ本作を読んだことの無い方には是非とも読んでもらいたいお勧めの一冊です。


宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))宇宙の戦士 (ハヤカワ文庫 SF (230))
(1979/09)
ロバート・A・ハインライン

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[ 2011/01/17 21:00 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)
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Author:ノエル・ギャラード
197X年生まれ

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