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ノエル曹長のお勧めこの一冊☆ベストセラーから掘り出し物まで☆ TOP  >  コミック・漫画

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邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは藤田 和日郎、邪眼は月輪に飛ぶです。

本作は、2007年に小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌上で短期集中連載された、藤田和日郎の初の青年誌での連載となるのですが、私としては藤田和日郎は「うしおととら」や「からくりサーカス」のような少年サンデーでの連載作品においても、作品の主題や、登場人物の感情の機微など、もともと青年誌向きな作家だと思っていますが、現在は「月光条例」を再び少年サンデーにて連載中のところを見ると、本人は少年誌が好きなようです。

まあ、少年誌、青年誌、といっても、ジャンプの黄金時代などを子供の頃に経験した私のような世代が、今も少年誌を呼んでいたりしますので、実際にはさほどの違いは無いのかも知れませんが、正直なところ、年々、少年誌での連載作品で読みたいと思える作品が減ってきているので、またいつか青年誌でも連載してもらいたいところです。

しかし、この、邪眼は月輪に飛ぶという作品も藤田 和日郎テイストの非常に濃い怪奇漫画というか、妖怪の類を登場させているものの、あくまで主役は人間だぞ、とでも言わんばかりに登場人物の個性が強く、魅力的です。

うしおととら」においての敵役である「白面の者」が全ての妖怪の存在が些細なものと思えるほどの大妖怪であったのに対して、今回は一匹の梟が相手となります。

さすがにただの梟ではなく「見ただけで相手を死に至らしめる」厄介な力を持っている訳ですが、その厄介な梟を相手に、腕利きの猟師であるが偏屈な鵜平と、祈祷師である娘、輪のコンビ、またCIAやデルタフォースが入り乱れた展開は非常にスピード感があり、「うしおととら」や「からくりサーカス」のような長期連載作品において時折見られた中弛みのような部分が一切無いことも、一巻で完結という本作の大きな魅力です。
しかし、藤田和日郎の作品の魅力は、勢いのある絵やその展開ももちろんですが、登場人物の抱える人間としての悩みや弱みといったところを乗り越えていく過程をしっかりと描いているところでしょうか?

そういった部分については実際に読んでいただくとして、「藤田和日郎って面白いって聞くけど、うしおととらからくりサーカスも長いからなぁ」と遠慮してしまっているあなたは、是非、本作を読んで藤田和日郎テイストを味わってみてください。




邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)
(2007/04/27)
藤田 和日郎

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[ 2011/02/15 19:49 ] コミック・漫画 | TB(0) | CM(0)

機動戦士ガンダム ジオンの再興

ジオンの再興

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは近藤和久機動戦士ガンダム ジオンの再興です。

本書は機動戦士ガンダムでの宇宙世紀正史において、TVアニメでは放映されていないアクシズの総帥ハマーン・カーンの死後~逆襲のシャアへのミッシングリンクを繋ぐ立ち位置で製作された作品であり、1988年のニュータイプ100%コミック版と2010年発行の角川コミックエース版が存在しています。

ガンダムのコミカライズや模型の世界では「近藤版ガンダム」というジャンルを築いている、近藤和久のセンスが本作でも遺憾なく発揮されており、その独特の筆致によってアニメでの描写とは異なる、劇画調でミリタリー風味の強い作風で描かれたガンダム世界は、現実とフィクションの垣根を下げて、作品に対して現実の戦記物を読んでいるかのようなリアリティーを感じさせてくれるものに仕上がっています。

本作は題名どおり、ジオン軍の立場から描かれており、逆襲のシャアでの隕石落としに備えて地上のジオン軍が宇宙へと脱出する撤退戦を描いていますが、ジオン軍のパイロット達の存在感が際立っていますね。

特に私が好きなのは通常指揮官用サザビーを駆るクルツ大尉とニュータイプ用MAであるG-3のパイロット「シリウスの魔女」マイヤーの2名ですが、共にジオンのエースパイロットとして物量に勝る連邦軍のモビルスーツ部隊に対抗する姿には非常にしびれてしまいます。

また、さすがに「近藤版ガンダム」というジャンルを確立した近藤和久の描くモビルスーツのフォルムも魅力的で、彼の独特の解釈によるサザビーやギラドーガ等は、かつてドイツ軍が使用したティーガー戦車のようにどこかアナログな雰囲気を漂わせており、フィクションでありながらも非常に重厚で現実的な雰囲気のある機体に仕上がっており、発表当時にジオラマ作例のモデルとして本書の名場面が多数使用されたのも納得です。

現在入手が困難になったニュータイプ100%コミック版に変わって出版された角川コミックエースの新装版では巻末に近藤和久のインタビューも掲載されており、既にニュータイプ100%コミック版をもっている方にも新装版を手に取っていただくことをお勧めします。

ミリタリー好きのガンダマーには本当にお勧めの一冊です。


機動戦士ガンダム ジオンの再興 (角川コミックス・エース 17-6)機動戦士ガンダム ジオンの再興 (角川コミックス・エース 17-6)
(2010/04/03)
近藤 和久

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センゴク外伝 桶狭間戦記 5巻

桶狭間戦記5

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)です。

永禄三年五月十九日、未の刻、桶狭間にて今川治部大輔義元討死。

信長の父、織田弾正忠信秀と太原雪斎がかつて
「義元が強き故人を制すか、信長が弱き故人を制すか、戦国乱世がいずれを選ぶのか」
と語った答えがついに出てしまいました。

実際には桶狭間の合戦という、日本史上最大の奇襲戦であり、戦国時代における最も有名な戦について既に答えを知っていたのですが、この「センゴク外伝」桶狭間戦記を通してみた、今川義元の戦国武将として比類なき姿を見せられていると
「本当に義元は桶狭間で死ぬのだろうか?」
そんな疑問が出てきてしまうのですが、やはり史実は覆りませんね。

そして、義元を打ち破った織田信長はこの時点から天下統一への覇道を歩んでいくことになっていくのですが、父である織田弾正忠信秀がかつて語った弱き信長の姿は既になく、「センゴク」本編でよく知っている通りの、最強の戦国武将としての姿がそこには描かれています。

まるで、義元の強さを食らったかのような強さを見せていくことになる信長ですが、もしも桶狭間で義元が勝っていたら。もちろん歴史にもしもは無いのですが、義元が勝っていたとしたら、信長の天下統一への野望はもちろんのこと、羽柴秀吉が歴史の表舞台に立つこともなく、また徳川家康も、今川家の一武将として一生を終えたのではないかと思います。

今川義元は完璧すぎて全てを自らが把握してしまっているがゆえに、優秀な配下がいなくても国が回ってしまうのに対し、信長の場合は、ある部分においては自分よりも優秀な人材を手足のように使うことが出来るために、本来は一代では成しえないような大事業をも成しえてしまうような点で、結果的には信長が勝ち、義元は敗れたのでしょう。

この最終巻では義元の他にも、私の好きなキャラクターである信長の側室、吉乃が病によってこの世を去るのですが、美しい女性の死と言うのは悲しいものですね、「センゴク」本編もいよいよクライマックスか?という感じですが、この外伝、桶狭間戦記を読んで本編の信長を見るとまた違った見方が出来ると思います、是非とも読んでもらいたいお勧めの一冊です。


センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)
(2010/12/29)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記 4巻

桶狭間戦記4

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝 桶狭間戦記(4) (KCデラックス)です。

「是より尾張に侵攻する」
いや~四十二歳の駿河国主、今川治部大輔義元、威厳がありますね。この作品を読むと他の作品での今川義元などどうでも良くなってしまうくらいにかっこよすぎるのですが、私はあと10年どころか20年経ってもこんな威厳はもてないでしょう。

対する尾張国主となった織田上総介信長は二十七歳となり、1巻2巻での悪朗(わろ)ぶり、うつけぶりとは一転して、3巻で今川家の軍師、太原雪斎が
「武田・北条よりも恐ろしいからこそ織田を攻める」
と言ったとおりの非常に才覚溢れた戦国武将として尾張をまとめるようになっています。

光栄のゲーム「信長の野望」では当然のように織田家を使用する私ですが、この作品に限っては、あまりにも今川義元がかっこいいので、どちらの視点でこの作品を読んだらいいのか非常に辛いところです。
今川義元の尾張への行軍では、豊かな駿河へ流入した民を、自国の軍役者へと組み込み、さらには自身の制定した、「今川仮名目録追加」による寄親・寄子制度の運用によって統率された数万に上る大軍勢を率いて攻め込んでくる義元に対して、津島、熱田の商家を味方につけたとはいえ、僅か千騎の馬周り衆で信長がどのように対抗するのか?と終始息のつけない展開となっています。

巻末で桶狭間に陣を張った義元がその絶景のあまり、自身の陣のある山の名を地元民に尋ねさせ
「ほぅ桶狭間か」
と辺りを見下ろす場面は本当に身震いしてしまいます、次巻ではどういった戦となるのか楽しみではありますが、結果については皆さんもご承知の通りです。1巻から、今川義元の桶狭間への道程を追っていると、次巻の最終巻を読むのが怖い、そんな気持になってしまいますね。

余談ですが、「センゴク」本編でも登場する信長馬周り衆の恒川久蔵の姿が3巻からちらほら見えるのですが、本編での凛々しい武者ぶりとは違って、どこか田舎臭いのんきな顔をしているところが微妙に笑えます、次回はいよいよ最終巻です。

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(2010/10/06)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記 3巻

桶狭間戦記3

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス)です。

※ネタバレ注意

この3巻にてついに信長が尾張を統一することとなるのですが、作中の信長が「我の土下座は死にゆく者か我が殺すものにのみ」と語った後、その言葉通りに、殺す者に対して土下座をしてみせることとなります。まずは自らの主家である下尾張の守護又代、清洲織田家当主、大和守信友に対して土下座をしてみせるのですが、大和守信友に尾張守護職、斯波義統を討たせ、守護職の仇討ちという大義名分を持って、大和守信友を討つ。

また、大和守信友を討つ際に自身に加勢した、叔父・信光に対しても、尾張に対する信長の支配力を磐石とするべく、謀殺するのですが、その直前にも「此度の加勢・・・・痛み入い申す」とお礼とともに土下座をする、そんな鬼気迫る謀略戦で明け暮れる、信長の半生の前半戦が描かれています。

その間に、もう一方の主役である今川義元は、「今川仮名目録追加」を記し、守護不入権を否定することで名実共に戦国大名として天下にその名前を轟かせ、あの武田、北条との三国同盟を締結するなど、尾張一国の内乱に明け暮れる信長とはスケールの違った活躍をしている訳です。

まあ、信長とは違い、義元の場合は今川家の主家筋の生れであるので、立場がそもそも違うのですが、それでもこの作品における義元のかっこよさには溜息が漏れてしまいますね。

次の4巻からは、いよいよ尾張を統一した信長と、天下を狙う義元がかの地「桶狭間」へと向かっていくことになるのですが、結果を知っているだけに、この今川義元のかっこよさが非常に悲しくもあります。

信長の家臣、平手政秀の見事な忠臣ぶり、今川・武田・北条の善得寺の会盟、そして義元による、武田、上杉の第二次川中島合戦に対する調停など、見所を挙げるとキリがありませんが、桶狭間戦記のクライマックスといっても過言ではないこの3巻、お勧めです。

センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(3) (KCデラックス)
(2010/06/04)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記 2巻

桶狭間戦記2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)です。

2巻からは、いよいよ織田信長が織田方の主人公として前面に出てきます。この作品の信長の行動は外から見ている者からすれば、これまで様々な作品に書かれてきたように「うつけもの」と映るのでしょうが、信長は父、織田弾正忠信秀を心から尊敬しながらも、いつかはその父を超えることを心に秘めた、非常に真っ直ぐな人物として描かれていて、やはり私は、作者である宮下英樹が「センゴク」という作品で描く武将の個性が、他の様々な作品と比べても断然かっこいい!と思ってしまうのです。

特に、作品中での生駒家の娘、吉乃とのエピソードなどからは、信長の純粋で直情的な性格が十分にこちらに伝わってきます。戦国時代の日本人の寿命からすると、20歳の女というのはやはり、年増ということになるのでしょうが、信長から見れば吉乃は本当に美しい女性、それ以外の何者でもなく、織田家の時期当主として、齋藤道三の娘と政略結婚をすることになっても、側室として傍に置いているあたり、信長がいかに吉乃を愛していたのか、と勝手な想像してしまいます。

まあ、昔のことですから、実際のところはわかりませんが、宮下英樹の描く男女の機微といった部分も「センゴク」という作品では非常に見所のあるシーンが多く、むさくるしい鎧武者の合戦の場面が続いたあとは、そういったエピソードが読みたくなってしまいますね。

また、この「センゴク」外伝である桶狭間戦記においては「銭」の存在が非常に重要視されており、津島や熱田などの経済地域を押さえ、金貸し達を自分の味方につけることに、織田弾正忠信秀も信長も非常に腐心している様子が描かれていますが、戦国時代の金融事情についてや当時の風俗に多くのページを割いていることも、この作品の魅力となっています。

しかし、この2巻の最大のお勧めは吉乃(お類)が本当に綺麗なんですよ、これは信長でなくとも惚れてしまいますね。


センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)
(2009/03/06)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記 1巻

桶狭間戦記1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)です。

本作は講談社ヤングマガジン誌上に連載中である宮下英樹の「センゴク」外伝として、戦国時代だけでなく、日本史史上最も有名な奇襲戦と言われる桶狭間を織田家、今川家双方の視点から描いた作品です。

「センゴク」本編では圧倒的な存在感を示し、天下統一への覇道を突き進む織田信長も、この桶狭間戦記においてはまだ悪朗(わろ)と称する子供であり、この一巻には僅か数コマのみの登場となります。織田方の主人公は織田信長の父である「織田弾正忠信秀」であり、今川方は若き今川義元とその軍師である、大原雪斎が務めることとなるのですが、彼らが非常にかっこいいんです。

元々、ヤングマガジンに連載されている「センゴク」本編も登場人物の存在感が半端ではなく、特に、主人公が初めて会ったときの織田信長の威圧感や、青年期の徳川家康、その他、武田方の数々の武将達などはもちろんのこと、他の作品では猿顔の小男として描かれることの多い羽柴秀吉ですら、非常に骨のある魅力的な人物として描かれています。
この桶狭間戦記においてもそれは例外ではなく、織田弾正忠信秀は織田家を守護代家老職から守護大名へと飛躍させる礎を築いたた大人物として、また今川家の軍師である大原雪斎はかつては僧でありながらも、今川義元と共に戦国の乱世を生きる決意を抱いた一流の武将として、そしてなんと言っても今川義元の描写が素晴らしいんですよ。

羽柴秀吉のことを少し書きましたが、秀吉が猿として描かれることが多いのと同じように、今川義元も戦国武将
と言うよりはどちらかというと「麻呂系」の人物として、数万の軍勢を率いながら、織田信長の1000人程度の寡兵に敗れた無能な大名として描かれることが多かったような気がします。

しかし、この桶狭間戦記においては、「今川仮名目録追加」を記し、守護不入権を否定することで名実共に戦国大名として天下を狙う器を持った人物として描かれるのですが、そもそも、無能な人物が戦国期に数万の軍勢を率いて行軍することなど不可能なわけですから、宮下英樹の解釈によって描かれる今川義元は桶狭間の戦という終点を知る現在の私の目にも非常に素晴らしい人物であることが十二分に伝わってきます。

歴史小説や時代劇が好きな方はもちろん、そういった歴史ものは苦手、と言う方であっても、この桶狭間戦記という作品は、これまでの古臭い印象を吹き飛ばすことができる、そんなお勧めの作品です。


センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
(2008/02/06)
宮下 英樹

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SF 風の谷のナウシカ

風の谷のナウシカ

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは宮崎駿風の谷のナウシカです。

本作は今更私が紹介するまでもなく、宮崎駿が生み出した、この先も永遠に残すべき名作であることは、映画を見た方は誰もが感じることかと思っています。
ただ、実際には「映画は見たけど、原作は読んだことが無い」という方も意外に多いので、そういう方は是非、原作にも触れていただければ、この「風の谷のナウシカ」という作品の持っている魅力をより深く感じることが出来るでしょう。
本作のストーリーや世界観については変な先入観を持たずに、実際に皆さんの目で見ていただくとして、今夜は、本作の登場人物の何人かにスポットを当ててみたいと思います。

この作品の登場人物には、非常に魅力的な人物が多いので、皆さんにもお気に入りのキャラクターがいると思いますが、私は誰が一番好きか?と考えると、非常に悩むのですが男性としては「ユパ・ミラルダ」女性では「クシャナ」の二人となりますね。一番好きか?となると・・・うーん、やはり、それだけ登場人物の一人一人が個性を持っているために、正直難しいですね。

「ユパ・ミラルダ」について紹介するならば、文明の退行したナウシカの世界においても、腐海一の剣士、という評価がトルメキア王国や土鬼諸侯国において広く伝わっていることが彼の凄さを表しているのですが、彼は世界の謎を解く為の旅に人生を費やしており、その答えがナウシカの中に有ったことを知ると、クシャナを助けてその人生の幕を閉じます。
彼の旅の目的や生き方について魅力を感じてしまうのは、やはり自分の生き方が時間の浪費で有り、妥協の積み重ねであることから、自分には無い魅力を持った人物だからだと思います。

「クシャナ」についてはトルメキア王国の皇女として、先代の王の血を引く唯一の生き残りであることから、自ら育てた精鋭部隊を奪われ、辺境の地を寄せ集めの軍を率いて進む「トルメキアの白い魔女」と呼ばれる非常な女将軍としての姿や、死んでいく部下を腕に抱く姿、など、その全てが美しい、まさに私の理想の女性です。

やはり、自分のような俗物は崇高な存在に憧れてしまうのですが、こういった人物以外にも、「クロトワ」や「ナムリス」などの存在も非常に光っているため、やはり映画だけではなく、原作での彼らの活躍を多くの人に味わってもらいたいですね。

ちなみに、原作は「ワイド版」全7巻「豪華装丁版」上・下巻がそれぞれ出版されていますが、読みやすい「ワイド版」と後世に残すべき「豪華装丁版」を共に手に入れるのは、漫画読みとしてはデフォルトだと思っています、物欲にまみれる辺りがどうしたって俗物だとは分かっているのですが、止められないですね・・・



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宮崎駿 シュナの旅

シュナの旅

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは宮崎駿シュナの旅です。

 この作品は、スタジオジブリの名作「もののけ姫」や「ゲド戦記」の原点となる作品ですが、1983年の初版から28年近く経った今読んでも非常に魅力のある作品となっています。
ちなみに私の持っている本書は2004年の第60版ですが、初版から21年間で60版も刷られていることも、本書の息の長さと普遍的な魅力を現していると言えるでしょう。
 
 主人公は題名にあるように「シュナ」という辺境の王族の少年と「テア」という少女になるのですが、本書では登場人物は台詞をあまり発しないため、ナレーションによって物語が進行していくのですが、この物語がまた、チベットの「犬になった王子」という民話を題材とした物語を宮崎駿監督の世界観で再構築されたものであるために、約160ページの内容が一切無駄な展開無く、ラストまで進んでいくのはまさに宮崎映画そのものとなっています。
また、「神人」や天空を駆け巡る「月」の存在など、非常に特徴的でありながらも、それらに対しての一切の説明がなされていないことも、本書の世界について、登場人物が感じるのと同じく「あれは何なのだ?」という感情を読者である我々も共有することが出来るという意味でも味のある作品です。

その後の宮崎映画の原点とも言える本書、お勧めです。
[ 2011/01/14 22:39 ] コミック・漫画 | TB(0) | CM(0)

宮崎駿 飛行艇時代―映画『紅の豚』原作

飛行艇時代

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは宮崎駿飛行艇時代です。

本書はスタジオジブリの作品の中でもコアなファンを獲得している「紅の豚」の原作として、昨日紹介した、宮崎駿の雑想ノートにも描かれた15ページのカラー漫画から始まって、宮崎駿監督による飛行艇の歴史や、模型についての熱い思いが綴られた、映画のファンであれば必携の一冊です。

私も「紅の豚」には非常に感激した部類の人間ですが、映画では描かれなかった飛行艇の緻密な設定など、見所は満載なのですが、やはり圧巻はなのは、さすがに原作だけあって15ページという僅かなページ数で「紅の豚」の世界に連れて行ってくれる宮崎駿監督の世界観の豊かさです。本当に世界に誇るべき日本の宝であると言えるでしょう、海の青、空の青、そしてポルコ・ロッソの駆るサボイアS.21試作戦闘飛行艇「フォルゴーレ号」の機体の赤とのコントラストが美しいですね。

飛行艇時代―映画『紅の豚』原作飛行艇時代―映画『紅の豚』原作
(2004/10)
宮崎 駿

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[ 2011/01/12 21:17 ] コミック・漫画 | TB(0) | CM(0)
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Author:ノエル・ギャラード
197X年生まれ

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