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ノエル曹長のお勧めこの一冊☆ベストセラーから掘り出し物まで☆ TOP  >  2011年01月

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センゴク外伝 桶狭間戦記 2巻

桶狭間戦記2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)です。

2巻からは、いよいよ織田信長が織田方の主人公として前面に出てきます。この作品の信長の行動は外から見ている者からすれば、これまで様々な作品に書かれてきたように「うつけもの」と映るのでしょうが、信長は父、織田弾正忠信秀を心から尊敬しながらも、いつかはその父を超えることを心に秘めた、非常に真っ直ぐな人物として描かれていて、やはり私は、作者である宮下英樹が「センゴク」という作品で描く武将の個性が、他の様々な作品と比べても断然かっこいい!と思ってしまうのです。

特に、作品中での生駒家の娘、吉乃とのエピソードなどからは、信長の純粋で直情的な性格が十分にこちらに伝わってきます。戦国時代の日本人の寿命からすると、20歳の女というのはやはり、年増ということになるのでしょうが、信長から見れば吉乃は本当に美しい女性、それ以外の何者でもなく、織田家の時期当主として、齋藤道三の娘と政略結婚をすることになっても、側室として傍に置いているあたり、信長がいかに吉乃を愛していたのか、と勝手な想像してしまいます。

まあ、昔のことですから、実際のところはわかりませんが、宮下英樹の描く男女の機微といった部分も「センゴク」という作品では非常に見所のあるシーンが多く、むさくるしい鎧武者の合戦の場面が続いたあとは、そういったエピソードが読みたくなってしまいますね。

また、この「センゴク」外伝である桶狭間戦記においては「銭」の存在が非常に重要視されており、津島や熱田などの経済地域を押さえ、金貸し達を自分の味方につけることに、織田弾正忠信秀も信長も非常に腐心している様子が描かれていますが、戦国時代の金融事情についてや当時の風俗に多くのページを割いていることも、この作品の魅力となっています。

しかし、この2巻の最大のお勧めは吉乃(お類)が本当に綺麗なんですよ、これは信長でなくとも惚れてしまいますね。


センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)
(2009/03/06)
宮下 英樹

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センゴク外伝 桶狭間戦記 1巻

桶狭間戦記1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはセンゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)です。

本作は講談社ヤングマガジン誌上に連載中である宮下英樹の「センゴク」外伝として、戦国時代だけでなく、日本史史上最も有名な奇襲戦と言われる桶狭間を織田家、今川家双方の視点から描いた作品です。

「センゴク」本編では圧倒的な存在感を示し、天下統一への覇道を突き進む織田信長も、この桶狭間戦記においてはまだ悪朗(わろ)と称する子供であり、この一巻には僅か数コマのみの登場となります。織田方の主人公は織田信長の父である「織田弾正忠信秀」であり、今川方は若き今川義元とその軍師である、大原雪斎が務めることとなるのですが、彼らが非常にかっこいいんです。

元々、ヤングマガジンに連載されている「センゴク」本編も登場人物の存在感が半端ではなく、特に、主人公が初めて会ったときの織田信長の威圧感や、青年期の徳川家康、その他、武田方の数々の武将達などはもちろんのこと、他の作品では猿顔の小男として描かれることの多い羽柴秀吉ですら、非常に骨のある魅力的な人物として描かれています。
この桶狭間戦記においてもそれは例外ではなく、織田弾正忠信秀は織田家を守護代家老職から守護大名へと飛躍させる礎を築いたた大人物として、また今川家の軍師である大原雪斎はかつては僧でありながらも、今川義元と共に戦国の乱世を生きる決意を抱いた一流の武将として、そしてなんと言っても今川義元の描写が素晴らしいんですよ。

羽柴秀吉のことを少し書きましたが、秀吉が猿として描かれることが多いのと同じように、今川義元も戦国武将
と言うよりはどちらかというと「麻呂系」の人物として、数万の軍勢を率いながら、織田信長の1000人程度の寡兵に敗れた無能な大名として描かれることが多かったような気がします。

しかし、この桶狭間戦記においては、「今川仮名目録追加」を記し、守護不入権を否定することで名実共に戦国大名として天下を狙う器を持った人物として描かれるのですが、そもそも、無能な人物が戦国期に数万の軍勢を率いて行軍することなど不可能なわけですから、宮下英樹の解釈によって描かれる今川義元は桶狭間の戦という終点を知る現在の私の目にも非常に素晴らしい人物であることが十二分に伝わってきます。

歴史小説や時代劇が好きな方はもちろん、そういった歴史ものは苦手、と言う方であっても、この桶狭間戦記という作品は、これまでの古臭い印象を吹き飛ばすことができる、そんなお勧めの作品です。


センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
(2008/02/06)
宮下 英樹

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SF 地球戦線(4) ポリスーン・ウォー

地球戦線4

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第四作目として早川書房より発行されたものです、この四巻をもって、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部が完結します。

正直、このシリーズが2010年10月以降、毎月刊行とのことでしたので、発売を毎月楽しみにしていたのですが、四巻の発売日が決まったときに表紙の画像をみて
「なんじゃこりゃ~」と思ったのは私だけではないでしょう。
キングギドラが表紙のミリタリーSFって・・・

まあ、シリーズの第一部、「大戦前夜」にもこのキングギドラ、もといドラゴンは登場していますので、今まで読み進めた方でしたら、
「ああ、これがあれか」
くらいに思うくらいかもしれませんが、私としてはこの四巻の主役は、ようやく戦場であるワシントンに到着した主人公、マイケル・オニールの率いるコンバット・スーツ部隊だと思っていますので、この巻の表紙も是非コンバット・スーツ部隊をメインに描いて欲しかったと思います。

コンバット・スーツ部隊は、「大戦前夜」下巻の表紙になっていますから、同シリーズで同じキャラクターを表紙に使いたくないというハヤカワ文庫の考えも理解できますが、このキングギドラはちょっと無いなぁと言うのが最初の印象です。しかし、内容はやはり、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部を締めくくるものですから、大変にインパクトのある戦闘シーンの描写となっていますね。

※ネタバレ注意

この四巻での印象深い登場人物の中に「エルガース」という第591歩兵連隊所属の狙撃兵が登場するのですが、ん?どこかで聞いたような名前の狙撃兵ですね、しかもバレット社の50口径のライフルを持っている・・・たしか、「大戦前夜」に登場した女性スナイパーの、エルズワージー三等軍曹が装備していたのも50口径狙撃ライフル「テネシー5=0」とありましたが、このテネシーって要するにバレット社のことですから、これはひょっとすると「エルガース」と「エルズワージー」にはなにか関係があるのかも知れませんね。

また、今後の展開では、バージニア州の高校生トム・サンデー・ジュニアと主人公、マイケル・オニールが何らかの接触をしそうな描写もあり、第三部以降も非常に期待できそうです。

地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈4〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/01)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/29 22:47 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(3) ポリスーン・ウォー

地球戦線3

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第三作目として早川書房より発行されたものです。

まず、この巻では地球を舞台としたポリースン軍、と地球人の戦闘が激化する様子が描かれているのですが、主人公であるマイケル・オニールの率いるコンバット・スーツ部隊は戦場に到着しておらず、また何者かの妨害工作によって、米軍の通信網を初めとして様々な混乱が起きており、戦略、戦術の実行が困難な状況で地球人にとっては非常に不利な状況で戦闘が始っているために、大変にスリリングな展開となっております。

また、コンバット・スーツ部隊は戦場となる首都ワシントンに向かって移動中であるものの、部隊の規模を考えるととても全ての戦域に配備できるようなものではありません。バージニア州での戦闘は主に通常兵器を改良した米軍主導の戦術で迎え撃つことになるのですが、現在の米軍の装備は基本的に地球人を想定して作られていますので、どのように異星人を相手にしていくのか?といった点で、「スタートレック」や「宇宙の戦士」のように技術の十分に進歩した「未来の地球」では無く、「現代の地球」が舞台となっている醍醐味の味わえる内容となっています。

特に、バージニア州での戦闘は工兵部隊や迫撃砲部隊の活躍がクローズアップされているために、現実の戦争のシーンの中に異星人が襲来したらこんな感じだろうか?と想像力を働かせながら読んでことになるのですが、その辺りには著者の従軍経験が活かされているのだろうと思われるリアリティのある(私は従軍経験がないのであくまでリアルっぽく感じているに過ぎないのですが)場面が随所に出ていますので、ミリタリー小説好きにもお勧めです。

ただ、表紙は、バージニア州の高校生トム・サンデー・ジュニアとウェンディだと思いますが、2巻の内容では確かトム・サンデー・ジュニアってコンピューターオタクぽく描写されていたような気がしますが、ちょっとイケメンすぎると思うのは気のせいでしょうか?

次の巻で、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部は最終巻となるのですが、圧倒的な数で押し寄せるポリースン軍をどうやって食い止めるのか?非常に楽しみです。

地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈3〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/12)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/28 23:43 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(2) ポリスーン・ウォー

地球戦線2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴー地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第二作目として早川書房より発行されたものです。

まず、この表紙のイラストの異星人が、「ポスリーン・ウォーシリーズ」における侵略者である、ポリスーン人というわけですが、4本足のケンタウルスのような、と表現されるそのままの姿な訳ですが、やはりこういったSF小説では様々な異星人がどういった姿で、どのような習性を持っているのか?という事はシリーズを印象付ける大きな要素だと思います。

彼らポスリーンに対しての印象ですが、なぜ、他の惑星へ進出することが可能なほどに技術が進歩しているにも関わらず、個々の兵隊の知能レベルがそれほど高くないのか?また、その戦略、戦術、共に歩兵部隊の力押し程度の戦術しかないのか?など様々な疑問を感じてしまいます。
まあ、このシリーズは長くなることが分かっていますし、様々な複線も張られているようなので、彼らの習性にも何らかの仕掛けが隠されていそうですし、彼らの中の高級将校にあたるような大隊長(ウルトンダイ)と呼ばれる上級戦闘師の語る「道」とはなんなのか?といった彼らの習性についてはもう少しシリーズを読み進めていく必要がありそうです。

今回の舞台はもちろん地球となるのですが、主人公マイケル・オニールは妻であり、フリゲート艦の副長となって宇宙へ赴任の決まった、マイケルの妻シャロン・オニール、そして長女のカリーとフロリダでバカンスを楽しむ様子が書かれています。
もっとも、バカンスと言っても戦時中の物資の乏しい状態でサバイバル要素の強いものではあるのですが、これまでに八面六臂の活躍を見せてきたマイケル・オニールのプライベートな面を見ることが出来て、シリーズの中で一瞬、緊張をほぐすことの出来るシーンになっています。

後半は、特殊部隊員であるモソビッチ達の教育を受けたバージニア市民軍達や工兵隊の活躍が描かれていますが「アメリカ国内が史上初めて戦場と化す」といったこのシリーズの副次的なテーマについてが前面に出ており、まさにアメリカ人が一体となって敵に立ち向かう、といったいかにもアメリカ人が好みそうな演出となっています。
アメリカ人で無い私が読んでも情景が伝わってくるのですから、本場のアメリカ人たちに人気が出るのも分かるような気がしますね。

この巻から、ポリスーンとの地球での戦闘は一気に激化していくことになりますので、おいていかれないようにしないといけませんね。

地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈2〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/11)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/27 23:40 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 地球戦線(1) ポリスーン・ウォー

地球戦線1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴーの地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、第一作目として早川書房より発行されたものです。

シリーズの第一作にあたる「大戦前夜」では主人公マイケル・オニールの考案したコンバット・スーツを装備したコンバットスーツ部隊の惑星ディエス4での活躍、また惑星バーウォン5へ潜入した、モソビッチ達、特殊部隊員の活躍に重点が置かれていましたが、この「地球戦線」ではいよいよ、地球が戦場となっていきます。
ということで、この地球戦線のでは、原作の二巻に当たる内容を文庫本4冊に分けて、地球を戦場に、どうやってポリスーンの軍隊を迎え撃つのか?という準備段階から、激しい戦闘へとストーリーが展開していきます。

この「地球戦線」ではマイクの父「老オニール」とマイクの娘「カリー」にもスポットが当てられることになりますが、この展開はちょっと無理があるんじゃないの?と思うのは私が平和ボケした日本人だからでしょうか?

本作はもちろんエンターテイメント性の高いミリタリーSF小説ですので、8歳の女の子が素晴らしく優秀であっても「まあフィクションだから」と笑っていられますが、戦場では私は完全にこの少女に殺られますね。

しかし、この地球戦線でも、「連邦」の支配階級であるダーヘル人達のなにやら怪しげな企みは明らかにはなっていませんが、良からぬことを考えていて、今後のストーリーに大きく影響してきそうなことだけは確かなようです、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第二部、地球戦線も目が離せないですね。

地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)地球戦線〈1〉―ポスリーン・ウォー〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/10)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/26 18:35 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 大戦前夜(下) ポリスーン・ウォー

大戦前夜2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴーの大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第一部、第二作目として早川書房より発行されたものです。

上巻で主人公であるマイケル・オニールはコンバット・スーツ部隊の技術指導担当官となり、この下巻ではポリースン軍に侵略されつつある惑星ディエス4において初めての大規模な戦闘を経験することになるのですが、コンバット・スーツという装備が、現在の地球の技術水準とは大きくかけ離れた存在であるため、非常に強力な部隊として活躍するかのように見える序盤から、作戦の成り行きで大変な窮地に追い込まれる辺りの描写が非常にスピーディーに描かれており、一気に読めてしまいそうなのですが、この作品は地球や他の惑星で同時進行している作戦行動、訓練中の部隊の様子など、スポットの当たる登場人物が入れ替わりながら進行していくために、視点を広げながら読んでいく必要があります。

上巻で、地球から惑星バーウォン5へ潜入した、モソビッチ達の安否はこの下巻の最後になってやっと判明しますのでそこは読まれる方の楽しみに取っておきますが、メインとなるマイケル・オニールの指揮するコンバット・スーツ部隊が活躍する惑星ディエス4と、地球において訓練中の第555歩兵連隊に所属する、アーネスト・パパス、同歩兵連隊のスチュアートなどの視点を交互に扱いながらストーリーが進行していきますが、上巻にも負けない個性的な登場人物が活躍する下巻を読み終えて、4巻ある原作のうち、この大戦前夜、上・下巻のボリュームをもってしても、まだ原作、「ポスリーン・ウォーシリーズ」で言うところの第一巻なのだと思うと、今後の展開が非常に楽しみになってしまう読み応えのありそうなシリーズになっています。

しかし、上巻で登場した偏執的な美人スナイパーのエルズワージー三等軍曹は・・・いや、そこは皆さんこのシリーズを是非読んでみてください。

大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/07/30)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/25 17:51 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

SF 大戦前夜(上) ポリスーン・ウォー

大戦前夜1

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジョン・リンゴー大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はジョン・リンゴーのミリタリーSF小説、「ポスリーン・ウォーシリーズ」の第一部、第一作目として2000年に発表され、2010年に早川書房より発行されたものです。

このシリーズは、西暦2000年時点の現代の地球に対して、ポスリーンという非常に好戦的な異星人が侵略に来る。という情報が、同じくポスリーンに侵略を受けている他の異星人達が所属する「連邦」によって伝えられるところから始ります。
そのポスリーン達を、技術はあるが戦闘能力の低い「連邦」の異星人達の要請を受けて、宇宙の中でも好戦的な種族とされる地球人が迎え撃つ、というものになるのですが、まあそんな単純な話では終わりそうも無く、この大戦前夜という作品が「ポスリーン・ウォーシリーズ」の導入部となる作品ということもあり、「連邦」の構造や、登場する異星人達は地球人が認識する遥か以前から地球と何らかの接触をしていた、と匂わせる複線などが随所に張られていて、今後の展開が非常に楽しみな内容となっております。

また、本作は、著者がアメリカ人、特に陸軍に所属していた元軍人と言うことも影響してのことか、登場人物のほとんどがアメリカ陸軍所属であり、主人公であるマイケル・オニールにいたっては元陸軍軍曹という設定で、元軍人という、著者の経験を活かしたものとなっていて、そのあたりの描写が大変にリアリティーを感じさせてくれます。
しかもマイケル・オニールの退役後の職業はウェブデザイナーとなっているものの、SF小説に深い知識を持った人物として描かれているところなど、自身の経験を遺憾なく本作へ注ぎ込んでいる感じが伝わってきます。

主人公マイケル・オニール以外の登場人物の中では、表紙にもなっている女性スナイパーのエルズワージー三等軍曹が私のお気に入りですが、まあ、表紙のせいでもあるのでしょうが、美人だけれども偏執的で「幽霊」と呼ばれる凄腕の狙撃手として非常に存在感がありますね、偏執的な美女、凄く好みです。

「ポスリーン・ウォーシリーズ」が全4巻の長編ということもあって、マイケル・オニールやエルズワージー以外にも、多くの人物が登場しますが、やはりミリタリーSFの常として、人物の名前と所属、階級を一致させるのに少し手間取るかも知れません。しかし、このシリーズは全編通して非常にスピード感のある展開となっており、それを追ううちに各キャラクターの個性についても自然になじんでしまいますので、ミリタリーSFは初めてという方にもお勧めできる一冊となっています。

大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)大戦前夜〈上〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2010/07/30)
ジョン リンゴー

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[ 2011/01/24 19:10 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

PICASSO パブロ・ピカソ画集

PICASSO

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはタッシェンから刊行されているニュー・ベーシック・アート・シリーズのピカソです。

ピカソ(PABLO PICASSO)の作品や経歴については多くの書籍が出ていますのでそちらを読まれたほうが良いと思いますが、私がピカソの絵を初めて見たのは、小学校だったか中学校だったか、とにかく美術の教科書に載っていた「ゲルニカ」だったと記憶しています。当時の私は「ゲルニカ」が1936年から1939年まで続くスペイン内戦でのバスク地方の町、ゲルニカの空襲を描いた作品であることについて特に意識することは無かったのですが、子供の私から見て「落書きみたいだな」といった感想を持ったことを覚えています。

しかし、子供の私が持った感想を今でも覚えていること自体が、ピカソの絵の持っている強烈な印象が私に刻み込まれた証であり、その後、写真を始め、趣味の範疇とはいえ様々な創作を行ううえでも影響を受けていることは間違いの無いことです。

しかし、このピカソという画家は、美術に興味のある人以外には前述した「ゲルニカ」や、本書の表紙になっている「縞の帽子をかぶった女の胸像」のような独特な作風の画家、またはキュビズムの創始者として知られているのでしょうが↓の

PICASSO2

初めての聖餐、1895/96年

このような写実的な作品を13歳の時に完成させるような、想像を絶する天才だったことは彼の名前ほどには知られてはいないのではないでしょうか。こういったピカソの作品のごく一部ではありますが(ピカソの生涯の作品点数は油絵や素描、版画、挿絵、陶器等を含めると150000点、1500でも15000でもなく150000です)とサザビーズの目録が何冊あっても足りない程の大変な多作であるために、タッシェンのニュー・ベーシック・アート・シリーズでは全くページが足りていませんが、このシリーズの魅力は手軽な値段で世界の偉大な画家の名作について知ることが出来る点だと思っていますので、是非一度手にしていただきたい一冊です。

ピカソ (ニューベーシックアートシリーズ) (タッシェン・ニューベーシックアートシリーズ)ピカソ (ニューベーシックアートシリーズ) (タッシェン・ニューベーシックアートシリーズ)
(2001/09/12)
インゴ・F.ヴァルター

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[ 2011/01/23 19:06 ] 一般書籍 画集 | TB(0) | CM(0)

NIRVANA ニルヴァーナ全曲解説シリーズ

NIRVANA

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはシンコーミュージックエンターテイメント発行の全曲解説シリーズニルヴァーナ です。

以前紹介したCOBAIN UNSEEN カート・コバーン 知られざる素顔はカート・コバーンの個人的な創作物や、彼の個としての記録をメインにした書籍でしたが、本書はニルバーナ(NIRVANA)として公式にリリースした音楽的な創作物の詳細な解説を行った書籍です。

私はNIRVANAの楽曲ではAbouto A Girlが最も好きです。NIRVANAの楽曲はカート・コバーンの破壊的な衝動から叫ぶように搾り出されるSchoolのような曲と、Abouto A GirlのようにPOPでありながらもその歌詞によってカート・コバーンの悲壮感を表した類のものとが一枚のアルバムの中で同居していて、その振れ幅の大きさが個々のアルバムを大変に魅力的なものにしていると感じています。

現役のバンドであれば、その存在を彼らの姿や、その音で知ることが出来るのでしょうが、カート・コバーンが亡くなった今は、NIRVANA好きとして、彼らの残した素晴らしい作品の一つ一つにあらためて思いを馳せるためにも、その楽曲と合わせて入手しておきたい一冊です。

ニルヴァーナ ─ 全曲解説シリーズニルヴァーナ ─ 全曲解説シリーズ
(2006/03/01)
マーク ペイトレス

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[ 2011/01/22 20:01 ] 一般書籍 音楽 | TB(0) | CM(0)
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Author:ノエル・ギャラード
197X年生まれ

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