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ノエル曹長のお勧めこの一冊☆ベストセラーから掘り出し物まで☆ TOP  >  2011年02月

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クルマはかくして作られる

クルマはかくして作られる

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは福野礼一郎、クルマはかくして作られる(別冊CG)です。

本書は、自動車評論家である、福野礼一郎氏が「CAR GRAPHIC」誌上で1998年10月号~2000年10月号にかけて連載した「福野礼一郎のモノ作りの現場 クルマはかくして作られる」を一冊にまとめ二玄社によって発行された、メカフェチ・自動車フェチにはたまらない一冊となっています。

本書の中ではセンチュリーを生産する関東自動車工業株式会社に始まり、様々な自動車部品メーカーを訪問、徹底取材し、我々のような一般人が目にする機会のあまり無い自動車部品、及び、自動車の生産の現場を伝えてくれるのですが、そこはさすが福野礼一郎、というように自動車そのものと、その生産に携わる日本の自動車産業に対して、非常に細かく、鋭く捉えていますので、読み終えたあとは自分がいっぱしの自動車産業オタクになってしまったかのような充実感を得ることができます。

特に私が興味深く読んだのは「製鉄所」の頁ですが、新日本製鐵株式会社の名古屋製鐵所を取材した、著者の言葉を借りると
「クルマが真に必要としているのは偽りの甘い囁きなんかより強度と延性と靭性と硬度、最適引張り強度と最適弾性係数だ。必要なのは鉄である。もちろんクルマは昔から鉄で作られてきたが、物理の道理は今後も安く強くしなやかで高性能な機械構造体とは鉄で作られていなければならないと明確に諭している」
そうなのですが、本書が発行された2000年から10年が過ぎ、自動車のボディにはアウディの得意とするアルミスペースフレーム構造や、マクラーレンから発売されるMP-4 12CのようにCFRP(カーボンファイバー)を用いてモノコックを作成していくといった新技術がどんどん進出しているのも事実です。

まあ、それらの新素材、新技術が大衆車の世界におりてくるのは何世代もあとの話だと思いますし、なんと言っても鉄は産業のコメと言われるほどの工業国の命でありながら、日本にいると素晴らしい鉄が当たり前に使われているので感謝の気持ちを忘れてしまいそうですが、いまだに世界の最先端をひた走る日本の製鐵技術を生み出した先人の努力と、その結果生れてくる高品質な鉄によって支えられている日本の工業製品にもっと誇りを持っていきたいものです。


クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG)クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG)
(2001/04)
福野 礼一郎

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[ 2011/02/28 19:35 ] 一般書籍 専門書 | TB(1) | CM(0)

SF 惑星カレスの魔女

惑星カレスの魔女

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはジェイムズ・H. シュミッツ惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)です。

この作品は1966年にジェイムズ・H. シュミッツの手によって書かれ、ヒューゴー賞候補になったものを1996年に創元社が発行した物ですが、創元社による発行以前にも新潮社から発行されていた、非常に息の長い作品といえます。
本書は、表紙を宮崎駿が描いていることから、宮崎駿ファンの方の中にもこの作品を手にとったことのある方も多いのではないかと思います。私も、この作品を手に取ったのは表紙の影響によるものでしたので、この表紙で作品を発行したことは戦略的には成功しているのではないでしょうか?

しかし、表紙が魅力的でも内容がつまらなかったら・・・と言う心配は本書においては全く必要ありません、宮崎駿が表紙を提供する時点でも面白さが保障されたようなものですが、非常に面白いSF冒険活劇となっています。まず、本書に登場する、「魔女」という存在は、色っぽいけど危険な女性を比喩するものではなく、ミリタリーSF小説などではなかなかお目にかかることのできない、いわゆる「魔女っ子」である点が私にとっては非常に新鮮で(1966年の作品に新鮮味を感じられるのがSFの面白いところですね)彼女達の生き生きした描写を追っているうちにあっという間にラストへたどり着いてしまう、非常にテンポの速い作品です。

また、登場人物というか、登場思念体とでも呼ぶのか、ヴァッチという存在が物語の進行にも非常に強く関わってきますが、その印象はまるで、スタートレックの「Q」そのものとも思えるようなもので、案外、この作品がスタートレックに与えた影響も大きいのでは?などといってしまうと、全国のトレッキーの皆さんに怒られてしまいそうですが、非常にいいキャラクターですね。

硬派なSFの合間にちょっと息抜きできる非常にお勧めの一冊です。


惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)惑星カレスの魔女 (創元SF文庫)
(1996/11)
ジェイムズ・H. シュミッツ

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[ 2011/02/27 22:54 ] 小説 SF小説 | TB(1) | CM(0)

銀河不動産の超越

銀河不動産の超越

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは森博嗣、銀河不動産の超越です。

本作は2008年に文芸春秋より発行された森博嗣の作品ですが、ミステリィ作家としての味、そしてスカイ・クロラシリーズで見せたSF作家としての味とはまた違った森博嗣を味わうことのできる非常に好きな作品です。

まあ、話の内容そのものはご都合主義とでも言うか、主人公、高橋が自身の勤める銀河不動産での仕事を通して出会う人間関係と、それに伴う自身の生活環境の変化を高橋の視点で描いたものとなるのですが、特技や才能のない高橋が、あるきっかけを経て、どんどん回りに流されていくわけですが、流され方が非常に羨ましいんですね。

詳しくは本作を読んでもらうとして、まず、不動産屋の従業員として、お客に勧めた非常に大きな家を、お客が買い取るために出した条件が「あなたがこの部屋に住むこと、私は大家」ということで、それまで住んでいた家賃5万円の安アパートと同じ家賃で20倍の大きさの家に住むことになるところから、どんどんと回りに流されていくことになるのですが・・・彼の周りに現れる人物と言うのが皆、個性的で良いキャラクターの持ち主ばかりなので、流されていっても悪い方向へと行くことが無いので、一冊丸ごと羨ましい話になってしまうのです。

しかし、高橋は孤独を苦に思わない、むしろ一人が好きといった人物なのですが、転居を機に彼の周りに人が集まってくる、ついには皆が自分の部屋に居ついてしまうという点は、高橋と同じく一人が好きな私には我慢ができないだろうな、と思う反面、1LDKの小さな賃貸マンションに住んで、物に押しつぶされるように暮らす私からすると、彼のように大きな部屋に住んでみたいなぁと憧れてしまいます。

著者の森博嗣自身が大学で建築を教える立場であることから、建築に関しての描写は非常にイメージしやすく描いてあることも、高橋の住む部屋の魅力を増しているのだと思いますが、やはり、一度はそんな大きな空間をもてあますような生活をして見たいものです。

ちなみに、羨ましい環境ですが厭味な感じが一切しないあたり、やはり森博嗣の文体の持つ力が超越しているということでしょうね。

銀河不動産の超越銀河不動産の超越
(2008/05)
森 博嗣

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[ 2011/02/22 22:31 ] 小説 | TB(1) | CM(0)

類語大辞典

類語大辞典

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは講談社発行、類語大辞典 大活字版です。

本書は2002年に講談社によって発行された、ある一つの言葉と、それに似た意味を持った他の言葉の検索を容易にするための「類語辞典」と語句の一つ一つの意味を詳細に説明した「国語辞典」のもつ性質を併せ持たせ、新たな日本語辞典のスタンダードを生み出すべく、現代の日本語を、「意味」によって100のカテゴリーに分類し、さらに詳細な小分類を網羅した、文章を書く上で非常に力強い助けとなる一冊となっています。

私もこういった書評ブログを書くにあたって、少しでも自分の言葉で伝えたいと思う反面、自分のボキャブラリーの貧しさのあまり、適切な表現が出来ているか?と心配になることもあるのですが、「どうもこの表現は違うな?」などと感じたときなどは、いよいよ本書の出番となる訳です。

例えば、「つくる」といった意味の言葉を使う場合に、つくる以外にもっとふさわしい言葉がありそうだな、と感じたら、分類68のつくる、できるの欄を見てみると、作る、拵える、仕立てる・・・と様々な言葉の中から、そのシーンにふさわしい言葉を見つけることができます。
単なる類語辞典と違う点は、それらの似た意味を持つ言葉の意味が一つ一つ詳細に解説されていますので、「ちょっとかっこいい言葉を使ってみるか」と調子に乗ってみたものの、用法が間違っていて恥をかく、という可能性を減らすことができる点です。

これなら、仕事のメールなどで、先方に対して恥ずかしいメールを送ってしまうこともありませんし、また、可愛いあの子に送るメールでも、「愛しい君はキュートでプリティーな可憐な一輪のバラの花、そんな君に僕はぞっこんでめろめろ」なんて怪しいメールも作れますね。

まあ、使い方はお任せしますが、ボキャブラリーを豊かにしたいと思っている方にはお勧めの一冊です。

類語大辞典 大活字版類語大辞典 大活字版
(2004/02/11)
不明

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似た意味を持った違う言葉を捜すのに大変便利です。





[ 2011/02/21 23:47 ] 一般書籍 専門書 | TB(0) | CM(0)

着物と日本の色

着物と日本の色

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは弓岡 勝美著、着物と日本の色です。

本書は2005年にピエ・ブックスより発行された、「日本特集の色」を着物や帯によって表現さてや色によって分類する「色見本」的な一冊です。

私は男ですので、着物を着る機会があるわけではないのですが、やはり成人式や、結婚式などで女性が着物を着ているのを見かけると「美しい」と感じてしまいます。もちろん着ている女性自身の美しさもあるのでしょうが、着物というのは、その着物を構成している反物そのものが非常に手がかけられた工芸品であり、その製造工程は非常に多くの職人による伝統の技法によって繋がっていますので、一時的な流行とは無縁の美しさを感じるのでしょう。

とくに、着物の色となると、単に「赤」や「青」と呼んでもよいものか分からないほどの多彩な色があり、その色を何と呼んだらよいのか?ということが本書を読むことで、そんな色の呼び方もあるんだなぁ、と感心してしまいます。

特に表紙の着物のような、赤色についての説明を引用します。

太陽によって一日が明ける(アケル)。そのアケルという言葉が「赤=アカ」になったとされる。太陽の恵みである「陽」、暗闇の中でも生活に光を与え安らぎをもたらす「火」、体の中を流れる生命の根源でもある「血」。これら赤色のものはすべて生きていくための根源をなすものである。そのために人間にとって赤色は神聖な色と言える。


とされる赤色だけでも、猩猩緋(しょうじょうひ)朱色(しゅいろ)緋色(ひいろ)真朱(しんしゅ)柿色(かきいろ)韓紅花(からくれない)蘇芳色(すおういろ)赤紅色(あかべにいろ)と本書で解説してある色だけで8種類も存在しており、それらの色の持っている意味合いや、どのような顔料、染料から作られる色なのかを見ているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

もともとは時代小説に出てくる着物の色のイメージをもっと直感的に感じたいと思って手に取ったのですが、着物の美しい色と柄を見ていると、自分の趣味である写真の撮影の際の色の組み合わせにも使えそうだな、と一冊持っていると非常に便利な色見本帳になるのではないでしょうか?着物が好きな方、そうではないけど、デザイン、特に色の組み合わせについて興味のある方は是非一度手にとって見てください。



着物と日本の色着物と日本の色
(2005/07/31)
弓岡 勝美

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[ 2011/02/21 22:20 ] 一般書籍 専門書 | TB(0) | CM(0)

SF 共和国の戦士2 星間大戦勃発

共和国の戦士2

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはスティーヴン・L・ケント共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)です。

本作はスティーヴン・L・ケントの「共和国の戦士」シリーズの第二巻として2011年2月に早川書房から発行された作品なのですが、この第二巻を読んだ感想としては、「やられた」というところでしょうか。
実は、が昨年の5月に第一巻共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)が発売されたときにも一巻読みきりのSF小説だと思い「気軽に読めそうなボリュームだな」と何の予備知識も無く手にとって、最後まで読んでシリーズ物である事を知ったときにも同じように、「やられた」という感想を持ったのです。

ここでいう「やられた」というのは決して、面白くなかった、というのではなく、むしろ、面白い作品だけに続編が待ち遠しくなってしまう。といった意味の「やられた」なのですが。この第二巻ではラストシーンが、主人公のハリスとレイ・フリーマンが、惑星デルファイを出て再び宇宙に戻ろうと決意するシーンとなるのですが、そこでこの「共和国の戦士」シリーズは完結したのだと思い込んだのですが・・・

今回は訳者あとがきでのこの続きは次巻で!の一文に「やられた」と言わされましたね、まあ、確かにラストシーンで二人は再び宇宙へ出る、と言っている訳ですから続きがあっても全然おかしくないのですが、本作のサブタイトルである「星間大戦勃発」のとおり、この「共和国の戦士」シリーズ第二巻では共和国と反目する国家連合、また、反共和国主義者アトキンズ派の三つ巴の戦争が勃発しているのですが、あまりにスケールの大きな戦争になっていますので、この二巻の終わり方を見たときに「この二人がどうなったかはあなたのご想像にお任せします」的な感じかな?と勝手に思い込んでいましたので、あとがきでのこの続きは次巻で!の一文にはたしかにやられましたが、まだこのシリーズを読めるんだという楽しみが生れたのも事実ですね。

果たしてこの「共和国の戦士」シリーズの終着駅がどこになるのかは分かりませんが、星間大戦の終結までを描くことになるのであればもうしばらくは続編を楽しみにすることが出来そうです。

しかし・・・次巻はいつ出るのでしょうか、待ち遠しいですね。


共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)
(2011/02/05)
スティーヴン・L. ケント

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[ 2011/02/20 23:57 ] 小説 SF小説 | TB(0) | CM(0)

図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!

日本刀事典

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは図解 日本刀事典です。

本書は学研から発行されている歴史群像シリーズの編集部により編纂された日本刀にまつわる用語を詳細に解説した用語辞典となっており、単なる刀剣の解説書や図鑑と異なる点としては、索引による検索によって、日本刀に関する用語を検索することが出来るため、時代小説などで日本刀の描写が出てきたときによく分からない用語やイメージしづらい用語、また、刀匠の名前などが登場した際に本書が手元にあれば一発で満足のいく答えを見つけることが可能な優れものです。

そもそも日本刀の世界というのは非常に奥が深く、また間口も狭いために時代小説や歴史小説が好きな方であっても実物を手にすることはあまり無いのではないかと思います。

幸いにも私は父方の先祖が刀匠であったことや、叔父が収集している刀剣類を実際に手に取り、間近に見ることの出来る環境が身近にありました。

そのため、時代小説などを読んでいて、日本刀の重さについて語った場面や、その切れ味の描写などが登場したときなど「鉈の重さに剃刀の切れ味」といった日本刀の特徴をイメージすることが出来、その刀身の美しさや拵えの緻密さなどについても自分の目で確かめる事も出来ます。

しかし、いかんせん刀剣の用語となると、古刀や新刀、新々刀、さらには刀匠の名前や業物位列など、頭の中に収めておくにはあまりにも膨大な情報と様式ですので、こういった本が必要となるのもうなづけます。
また、日本刀に由来する慣用句など、日本刀好きにとっては刀剣について隅から隅まで解説している本書は必携の一冊と言えるでしょう。

ちなみに私が好きな日本刀は国宝の「大般若長光」です、長船派の長光により造られ、足利将軍-三好長慶-織田信長の手を経て徳川家へと贈られた鎌倉時代の名作ですが、当時600貫の高値がついたことにちなんで、大般若経600巻にかけて付けられたその名に恥じない非常に美しい刀ですね。




図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!
(2006/12)
銀座長州屋

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[ 2011/02/18 23:01 ] 一般書籍 専門書 | TB(0) | CM(0)

NSX The 20h Anniversary NSX 20周年

NSX20周年

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはCARTOP MOOK、NSX20周年。―The 20th Anniversaryです。

NSXと言えば1990年にホンダが販売を開始した市販車では世界初のオールアルミモノコックによるボディに、排気量3LのV6DOHC VTECエンジンをミッドシップに横置きに搭載したスーパーカーですが、本書はそのNSXの発売から20周年を記念して、2011年1月に交通タイムス社より発行された、NSXファン必携の一冊です。

NSXの発表当時のホンダと言えば、F1においてマクラーレンやウィリアムスなどの名門チームがこぞってホンダのエンジンを採用し、ホンダエンジンの搭載=F1での勝利、という方程式が成り立つほどに勢いがありましたので、そのホンダが総力を挙げて開発したこのNSXが発表されたときには、まあ、当時はオールアルミモノコックのボディや、V6DOHC VTECといった当時のホンダの技術的な凄みについてを考察することは出来ませんでしたが、国産スポーツカーのもう一つの頂点といえる日産スカイラインGT-Rとはまた違った、フェラーリのスタイリングに通じるような低く幅広いシルエットを持ったこの車に対して、単純にかっこいい!と子供ながらに感激したのを今もはっきりと覚えています。

本書のなかではそのNSXの開発に携わった関係者達による裏話や、黒沢元治、中嶋悟、土屋圭一、鈴木亜久里などの日本を代表する名ドライバー達によるNSXの解説など、非常に濃い内容の一冊となっています。

特にNSXの開発テストドライバーであった黒沢元治は市販車開発の聖地、ドイツのニュルブルクリンクにて、2002年にNSX-Rによって8分を切る当時のポルシェGT3のタイムを上回る、7:56:733というタイムを叩き出しており、その当時の状況についても本書で余すことなく語ってくれています。

NSXの登場によってフェラーリやポルシェが次々に世代交代し、世界を本気にさせたとまで言われた名車ですが、2005年の生産終了によって、現在のホンダはNSXもS2000も無く、「ミニバンメーカー」とまで言われる始末です。

レクサスLFAや日産GT-Rのように、ホンダにもホンダスピリッツの体現としてNSXの存在は欠くことのできないものだと思っていますが、ここへ来てNSX後継車の開発再開の噂も出始めています、景気の悪い話ばかりの日本ですが、世界に誇れるスーパーカーが再び登場するその日まで、本書でNSXの勇姿を眺めて待つとしましょうか。



NSX20周年。―The 20th Anniversary (CARTOP MOOK)NSX20周年。―The 20th Anniversary (CARTOP MOOK)
(2010/12/22)
不明

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NSX Time Atack in Nurburgring
ホンダNSX  CM



[ 2011/02/17 23:07 ] 一般書籍 専門書 | TB(0) | CM(0)

フューチャー・イズ・ワイルド FUTUREisWILD

フューチャー・イズ・ワイルド

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのはドゥーガル・ディクソン、ジョン・アダムス著 松井孝典(東京大学大学院教授)監修フューチャー・イズ・ワイルドです。

本書は2004年にダイヤモンド社より発行され、DVDや、「世界まるみえ!テレビ特捜部」でも何度か紹介されていましたのでご覧になった方も多いのではないかと思いますが、著者の一人、ドゥーガル・ディクソンは本書のほかにもアフターマンや、マンアフターマンといった現代の人類以降の世界を題材にした作品を多く手がけていますが、本書は今から500万年~2億年後の地球が舞台となっています。

本書には人類は登場せず、既に人類が滅びたあとの世界となっておりますが、人類を滅ぼした要因として氷河期の到来によるものとされています。

二酸化炭素排出の影響によるとされる地球温暖化や映画デイ・アフター・トゥモローのような全球凍結が見られる程の寒波を世界的に発生させる、氷河期の到来など、「いったいどっちなんだ?」というような様々な予測がある中で、仮に氷河期になったらどうなってしまうのか、本当に人類は滅んでしまうのか?といきなり人類の未来に危惧してしまう訳ですが、仮に人類が滅亡したとして、生き残っている生物はやはり長い時間をかけて今の姿とは大きく変わっていくのだろう、ということは私にも想像が出来ます。

ただ、ドゥーガル・ディクソンの他の著書においてもそうなのですが、彼の作品に登場する様々な生物は、どちらかと言えばインパクト重視な性格が強すぎるように思えるわけですが、たとえば、恐竜の時代から生きているようなサメやワニのように、数億年前から現在もほぼ同じ姿を保っている生物もいますし、その他の爬虫類にしても、どこと無く恐竜の面影があるわけで、現状の生物の姿が、これから先の500万年~2億年で大きく変わるとしたら、それこそ想像も出来ないような大きな環境の変化がきっかけとなるのでしょう。

しかし、サメと言えば本書においても、その評価は絶大なようで、2億年後の世界においても海の覇者として環境に適応している姿が描かれていますが、やはり、4億年前に完成された生物はポッと出の人類とは歴史が違いますね。

まあ私個人としては、この後人類が滅亡してしまうとしたら、大規模な核戦争のような人為的な何かか、巨大隕石の衝突のようなあからさまに無理目な災害以外の、氷河期や温暖化のような気候の変化のようなものであれば何とか乗り越えていけるんじゃないか?と思ってしまいますが、楽観的に過ぎますかね?しかし、実際にこのところの20年間でのテクノロジーの進歩のスピードをみると(ファミコン→PS3とか、HDDの容量1ギガ○万円~の時代から2テラで6000円見たいな感じですが・・・)人類の英知も捨てたもんじゃないと思いたいですね。


関連記事(カラパイア)
いよいよ完結!動画でわかる500万年後の人類の姿を描いた「マンアフターマンの世界」





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(2004/01/08)
ドゥーガル・ディクソン、ジョン・アダムス 他

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[ 2011/02/16 23:25 ] 一般書籍 自然科学 | TB(0) | CM(0)

邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは藤田 和日郎、邪眼は月輪に飛ぶです。

本作は、2007年に小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」誌上で短期集中連載された、藤田和日郎の初の青年誌での連載となるのですが、私としては藤田和日郎は「うしおととら」や「からくりサーカス」のような少年サンデーでの連載作品においても、作品の主題や、登場人物の感情の機微など、もともと青年誌向きな作家だと思っていますが、現在は「月光条例」を再び少年サンデーにて連載中のところを見ると、本人は少年誌が好きなようです。

まあ、少年誌、青年誌、といっても、ジャンプの黄金時代などを子供の頃に経験した私のような世代が、今も少年誌を呼んでいたりしますので、実際にはさほどの違いは無いのかも知れませんが、正直なところ、年々、少年誌での連載作品で読みたいと思える作品が減ってきているので、またいつか青年誌でも連載してもらいたいところです。

しかし、この、邪眼は月輪に飛ぶという作品も藤田 和日郎テイストの非常に濃い怪奇漫画というか、妖怪の類を登場させているものの、あくまで主役は人間だぞ、とでも言わんばかりに登場人物の個性が強く、魅力的です。

うしおととら」においての敵役である「白面の者」が全ての妖怪の存在が些細なものと思えるほどの大妖怪であったのに対して、今回は一匹の梟が相手となります。

さすがにただの梟ではなく「見ただけで相手を死に至らしめる」厄介な力を持っている訳ですが、その厄介な梟を相手に、腕利きの猟師であるが偏屈な鵜平と、祈祷師である娘、輪のコンビ、またCIAやデルタフォースが入り乱れた展開は非常にスピード感があり、「うしおととら」や「からくりサーカス」のような長期連載作品において時折見られた中弛みのような部分が一切無いことも、一巻で完結という本作の大きな魅力です。
しかし、藤田和日郎の作品の魅力は、勢いのある絵やその展開ももちろんですが、登場人物の抱える人間としての悩みや弱みといったところを乗り越えていく過程をしっかりと描いているところでしょうか?

そういった部分については実際に読んでいただくとして、「藤田和日郎って面白いって聞くけど、うしおととらからくりサーカスも長いからなぁ」と遠慮してしまっているあなたは、是非、本作を読んで藤田和日郎テイストを味わってみてください。




邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)
(2007/04/27)
藤田 和日郎

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[ 2011/02/15 19:49 ] コミック・漫画 | TB(0) | CM(0)
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Author:ノエル・ギャラード
197X年生まれ

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