
こんばんは、ノエル・ギャラードです。
今夜紹介するのは
森博嗣ナ・バ・テアです。
本作は
スカイ・クロラシリーズの第二作となり、シリーズの時系列的には最も古い作品として「ティーチャ」と「クサナギ」の出会いが描かれています。
本作でのクサナギの一人称が「僕」であるために、「クサナギ」が彼なのか彼女なのか、またシリーズにおいて、今、一人称で話しているのは誰なのか?
そういった疑問や混乱、は本シリーズを読み進めるうえで何度も出てくるかも知れませんが、
ブーメランというコードネームについて覚えておくと、本作以降も読み進めるうえでの手がかりとなるのではないでしょうか。
本作での「ティーチャ」はシリーズを通しては数少ない大人の男のパイロットとして空に上がり、凄腕のパイロットとして恐れられ、
憧れの対象として描かれていくのですが、この
ナ・バ・テアにおいては、「クサナギ」の尊敬する味方として、そして・・・
と後はとにかく読んでください、となってしまうのですが、なぜ「ティーチャ」が後に「クサナギ」の側から去っていったのかは、本作の中での、このやり取りからほんの少しだけ感じ取ることができると思うのは、勘違いでしょうか?
「感謝します。助かりました。どうもありがとう、今度、お礼になにか奢ります」
「クレイジィだな」
「は?」
「いや、悪かった」
このシーン、深いです。
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