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岳人備忘録―登山界47人の「山」

岳人備忘録―登山界47人の「山」

こんばんは、ノエル・ギャラードです。

今夜紹介するのは岳人備忘録―登山界47人の「山」です。

本書は東京新聞から刊行されている雑誌「岳人」に連載されている人気コーナー「30の質問」と「備忘録」を一冊にまとめたもので、日本の登山界をリードする47人の山への思い、言葉を聞かせてくれます。

47人の最初は、K2の南南東リブ単独初登やギャチュン・カン8000m北壁第2登という素晴らしい実績を持ち、ヒマラヤの8000m峰において、主に単独での挑戦を繰り返してきた山野井泰史への「30の質問」となっています。
この「30の質問」は、やはり山へ対する理解の深い「岳人」からの質問だけあって、非常に興味深い内容のものばかりなのですが、山野井泰史の回答はいたって自然体で、特に印象に残った質問として

・恐怖との山野井式付き合い方。

出発一週間ぐらい前から緊張が始まり、明日は成田ってときはすごく怖くなるけど、恐怖を排除しようとは思わない。恐怖も楽しみのひとつですから。

とさらっと答えていますが、彼の著書、垂直の記憶―岩と雪の7章でも語っているようにどこまでも自然体で山と向き合っているのだなぁと、ますます憧れてしまいますね。

私も、スケールは全く違いますが、基本的には単独で山へ行く事が多く、天候が悪くなったときにテントの中で夜明けを待っているときや、雪崩の起きそうな沢を横切らなくてはいけないとき等、恐怖を感じる場面も多く、こんな場所で怖いと思っていたら、とてもヒマラヤの8000m峰なんて無理だ・・・
と毎回、挫けてしまいますが、あの、山野井泰史も恐怖を感じるんだなと思うと、ちょっと不思議な感じです。

本書は、世界のトップクライマーの一人である、平山ユージや小山田大など、そうそうたるメンバーの生の声を知ることができ、彼らのようなプロフェッショナルの言葉を聞くことで、自分の持っている登山という行為に対する認識をあらためて見直すことが出来る、登山を趣味とする人にとっては非常にお勧めの一冊です。



岳人備忘録―登山界47人の「山」岳人備忘録―登山界47人の「山」
(2010/10/21)
山本修二

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[ 2011/02/05 20:49 ] ノンフィクション | TB(0) | CM(0)
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